アジア路線を調べていると、よく目にするのが中国系の航空会社。
「どの航空会社が一番安全なのか?」という疑問を持つ方が多いと思います。
しかし、意外に知られていないのが、日本と中国を結ぶ主要な航空会社は
AirlineRatings(世界的な安全性評価サイト)で“全社7/7”を獲得している
という事実です。
つまり、“安全性指標だけ”で順位をつけることはできません。
そこで、本記事ではそのほかの複数の客観的なデータを基に、中国の航空会社のランキングを作成しました。
どの航空会社がより安全なのか、おすすめの航空会社はどこなのかという疑問に応えながら、納得して選ぶことができる判断軸をまとめています。

きつねです!これまでに海外20か国、50以上の航空会社を利用してきた経験をもとに記事を執筆しています!中国系航空会社も何度も利用した経験があります!
中国の航空会社の安全性評価は“全社7/7”の理由
まずは、なぜ全社が最高評価になっているのか、
その背景をわかりやすくまとめます。
AirlineRatingsの安全性評価とは?
AirlineRatingsは、
世界中の航空会社を以下の基準で評価する専門サイトです。
これらを総合して 7段階中“7/7” の評価を決めています。
航空会社側が特別な手続きで点数を上げるものではなく、
客観的な安全監査にもとづく国際基準 で評価されます。
中国系主要12社が全社7/7を取得している背景
日本に就航している中国系の主要航空会社は、
大手(中国南方・中国国際・中国東方)から中堅(厦門・海南・山東・吉祥・四川・深セン・天津)までほぼすべての航空会社が安全監査で高い水準を満たしています。
その理由は大きく次の2つが挙げられます。
①ICAO基準が厳格で、国としての航空規制が強化された
中国の航空行政(CAAC)は世界でも規制が厳しいことで知られ、
近年は国際基準に準拠した監査体制を徹底しています。
→ 安全規制が非常に細かい=全社が一定水準をクリアしやすい



私も中国南方航空を年に10回ほど利用するけど、シートベルト着用サインがなかなか消えなくて、安全への配慮がすごい高いんだなという印象を持ってるよ。
②過去の事故を受け、体制が大幅に改善された
中国の航空会社は、2000年代初期にいくつかの事故がありましたが、
その後、安全監査体制が強化され、現在は 国際基準に準拠した管理体制を継続 しています。
AirlineRatingsの安全性指標そのものでは差がつかない理由
AirlineRatingsの安全性評価は「基準を満たせば7/7」 という仕組みです。
そのため、7/7の航空会社同士の間では 安全性そのものの差は非常に小さくなってしまうのです。
今回のランキング基準
中国の主要航空会社は、AirlineRatings の安全性評価が いずれも7/7。
つまり、安全性そのもので順位をつけることはできません。
しかし、
・どの航空会社がより安全なのか?
という疑問は残ったままになってしまいます。
そこで本記事では、
旅行者が“実質的な安心材料”として判断できる客観的な補助指標を使い、ランキングを作成しています。
航空会社の歴史
1つ目の指標は 創業年数(歴史) です。
航空会社は、長く運航しているほど、次のような要素が積み重なり、安全文化が自然と成熟しやすい と言われます。
逆に、歴史が浅い航空会社は
「急拡大期」「コスト最適化期」が重なることも多く、運航の安定性に差が出る場合があります。
2000年以降の事故件数
2つ目の指標は2000年以降の事故件数 です。
重大事故の有無は、
単に「危険/安全」という単純な話ではなく、
改善の度合いや現在の体制の成熟度 を測る補助要素として扱っています。
2000年以降に限定しているのは、
それより古い事故は現在の乗員訓練・整備体制・航空機の性能と
大きく乖離するためです。
中国の航空会社 安全性ランキング(一覧)
日本と中国を結ぶ主要12社は、
AirlineRatings の安全性評価では 全社7/7(最高評価) を獲得しています。
つまり、「安全性指標そのもの」では差をつけることはできません。
そこで本記事では、
創業年数(歴史)と 2000年以降の重大事故件数 の2軸を使い、
“実質的な安心度” を比較しました。
まずは、結論となるランキング一覧をご紹介します。
| 順位 | 航空会社 | 安全性評価 | 設立年 | 事故 | コメント |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 上海航空 | ★★★★★★★ | 1985年 | なし | 中国東方航空グループ |
| 2位 | 中国南方航空 | ★★★★★★★ | 1991年 | なし | 中国最大手の航空会社 |
| 3位 | 深セン航空 | ★★★★★★★ | 1992年 | なし | 中国国際航空が出資 |
| 4位 | 海南航空 | ★★★★★★★ | 1993年 | なし | 中国系で最も“丁寧なキャリア”と評判 |
| 5位 | 山東航空 | ★★★★★★★ | 1994年 | なし | 中国国際航空の傘下 |
| 6位 | 春秋航空 | ★★★★★★★ | 2004年 | なし | LCCだが事故ゼロで安定感あり |
| 7位 | 天津航空 | ★★★★★★★ | 2006年 | なし | 歴史浅めだが中国国内で堅実 |
| 8位 | 厦門航空 | ★★★★★★★ | 1984年 | 滑走路逸脱事故あり | 創業40年の安定キャリア、中国南方航空傘下 |
| 9位 | 四川航空 | ★★★★★★★ | 1986年 | 不時着事故あり | 緊急着陸事例はあるが重大事故はなし |
| 10位 | 中国国際航空 | ★★★★★★★ | 1988年 | 墜落事故あり | 3大大手航空会社の1つ |
| 11位 | 吉祥航空 | ★★★★★★★ | 2005年 | 着陸妨害事件あり | 歴史浅めの新興FSC。安定運航 |
| 12位 | 中国東方航空 | ★★★★★★★ | 1988年 | 墜落事故2件あり、重大インシデントあり | 3大大手航空会社の1つ |
中国の航空会社安全性ランキング
第1位:上海航空
東方航空の子会社として運航しています。
会社としての歴史情報が少ないものの、中堅キャリアとして安定した運航実績があります。
第2位:中国南方航空






中国最大の航空会社で、日本=中国線も最も多いキャリアのひとつ。
大手キャリアの安心感 × 最新機材の多さ の組み合わせで、
利用者が多いのに安定している会社です。
初めて中国へ行く人にもおすすめの航空会社です。



私は中国南方航空を年間10回ほど利用するヘビーユーザー。サービスも丁寧で、新しい機材も多いからよく利用しているよ。
第3位:深セン航空


深セン航空は中国南部の深圳市を拠点とする航空会社で、
中国国際航空(Air China)グループに属する 中堅フルサービスキャリア です。
全体として、“派手さはないが堅実な中堅キャリア” という評価が当てはまります。
第4位:海南航空
海南航空は、中国系の中では「サービスが丁寧」「接客レベルが高い」とよく言われる会社です。
そして、海南航空は航空会社のサービス等の格付け会社である、スカイトラックスより2025年ワールドベストエアライントップ10に選出されています。
また、スカイトラックスから中国の航空会社で初めて5つ星(満点)を獲得した航空会社でもあります。
大手3社より規模は小さめですが、“隠れた優良キャリア” というポジションです。



私は海南航空は利用したことがないけど、サービスはスカイトラックスからお墨付きをもらっている航空会社だから、次に使ってみたい航空会社の一つ!
第5位:山東航空
中国国際航空のグループ会社で、運航基準が本社と共通する部分もあるため、安全性は高いといえます。



山東航空は今は関西空港にしか就航していなくて、済南便と青島便のみの運航だから、利用する人は限られるかもね。
第6位:春秋航空


LCCで歴史は短いですが事故ゼロ。
日本=中国間のLCCとしては最大規模で、意外に安定感があります。



日本の国内線を運航しているLCCのSpringJapanはこの春秋航空とJALが出資してできた航空会社だよ。
7位:天津航空
天津は北京に隣接する人口1,100万人の巨大な市町村です。
地方航空会社ですが、事故ゼロで堅実です。
第8位:厦門航空
厦門航空は中国南方航空傘下の航空会社で、歴史も長く、堅実な航空会社です。
日本路線も長く運航しており、運航規模は中堅ながら安心感が高い航空会社です。
そのため、「とにかく安心して中国へ行きたい」という人に向いています。
第9位:四川航空


四川航空は中国西部の成都を拠点とする中堅キャリアで、地域に根ざしながら安定した運航を続けています。
全体として、“古参かつ堅実”という位置づけの地域キャリア と言えます。
第10位:中国国際航空
中国国際航空は中国の“フラッグシップキャリア”。
歴史は長く、規模も大きいですが、2002年に墜落事故が発生しておりこの順位になりました。
とはいえ現在は AirlineRatings で 7/7 を維持しており、
監査体制も改善され、現在の安全性は国際基準を満たしています。



アジアの航空券を探すとだいたい中国国際航空の便が出てくるほど、便数や就航地が多く、いつも利用する候補に挙がる航空会社なんだ。
第11位:吉祥航空
新興キャリアで歴史は浅めですが、FSCとしての品質と安定運航を両立しています。



私がフィンランド・ヘルシンキを訪れた際に、利用していたJALの隣に吉祥航空の飛行機が止まっていたよ。ヨーロッパで同じアジアの飛行機を見かけると安心するよね。
第12位:中国東方航空
中国東方航空は中国南方航空、中国国際航空とならぶ中国の3大航空会社の1つです。
歴史は長いのですが、2000年以降2度の墜落事故を起こしています。
現在は安全対策への改善が進み、安全性評価は★★★★★★★と満点ですが、中国の航空会社12社中唯一2000年以降2度墜落事故を起こしている航空会社のため、12位としました。



中国東方航空というとなんといっても航空券の安さ!LCCよりも安い航空券が出ることも多いんだよね。
どの航空会社を選ぶべきか
中国の主要航空会社の安全性評価がすべて 7/7(AirlineRatings) のため、
「どの航空会社が最も安全なのか?」という疑問には 実質的な差がほとんどありません。
しかし、
“安心して利用できるか”
“自分に合っているか”
という観点では、各社に特徴があります。
ここでは、今回の補助指標(歴史×事故)と、
実際の運航傾向から導かれる “選び方の判断軸” をまとめます。
大手の安心感を求める → 規模・整備体制が成熟した2社
歴史も長く、事故ゼロで、日本=中国の運航数も多い航空会社は以下の2社です。
特に中国南方航空は中国最大のキャリアで、路線数・整備体制・乗員教育が“最上位クラス”です。
そのため、「大手の安心感で選びたい」「便数が多い方が良い」という人に最適な航空会社です。



中国南方航空は所有機材数が900機以上!JALの保有機材数が200程度と考えるとその規模の大きさにはびっくりしちゃうよね。
とにかく安く行きたい →価格安めで事故歴ゼロの航空会社
価格重視なら、以下の航空会社が有力候補です。
初心者・初めての中国系航空会社 → 運航規模が大きい会社
初めての中国旅行なら、
便数が多く、遅延時にも代替便が確保しやすい運航規模の大きい航空会社がおすすめです。
規模の大きい航空会社だと・・・
・便の選択肢が多いため、遅延時や欠航時の代替が効きやすい
・空港カウンターの案内も手厚い
・トラブル時の振替も柔軟
初心者ほど「大手」を選ぶメリットが大きいです。



実は私も中国南方航空を初めて利用したときに遅延して、予定していた便に乗り継げなかったんだ…。だけど、代替便の席を確保してくれて、無料の素敵なホテルを確保してくれて、むしろいい経験ができたよ!
飛行機の揺れが苦手で、少しでも快適に行きたい→大手2社


快適性(揺れにくさ・静音性・乾燥しにくい機材)を重視するなら、揺れにくい機材を多く所有する航空会社がおすすめです。
「揺れが苦手」「快適な機材で行きたい」人に最適です。



私が中国南方航空を利用する理由の1つが揺れにくい機材であること!飛行機の揺れはやっぱり不安になっちゃうから、自分は大事にしているよ。
航空券を安く安全に購入するコツ
中国の航空会社は近距離で競争も激しく、“買い方”を工夫するだけで 1〜4万円 料金が変わることも珍しくありません。
ここでは、初めて中国の航空会社の航空券を買う人でも失敗しないよう、“安く・安全に” 購入するためのコツをまとめました。
比較サイトを併用して「最安値」と「条件の良い便」を見比べる
中国の航空会社は数が多く、価格の動きも激しいため、1つのサイトだけで探すのは危険 です。
おすすめは以下の“二刀流”です。



私はこの2つの比較サイトと、公式サイトを見て航空券を購入することが多いよ。
中国の航空会社の航空券が安くなる時期(年間パターン)
季節要因の影響を強く受ける路線で、以下のタイミングで値下がりしやすいです。



私も去年の年末に利用する、中国南方航空の上海経由ベトナムホーチミンまでの航空券を片道3万円で購入したよ!買ったのはまさに11月だったからかな。
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