【2025年12月】ANA vs JAL 株を買うならどっちがいい?おすすめは?今後の株価・優待・事業構造を徹底比較!

ANA vs JAL 株を買うならどっちがいい?おすすめは?今後の株価・優待・事業構造を徹底比較!

航空会社への株式投資に興味がある人の多くが一度は悩むのが、
ANAとJAL、どっちを買うべきか? という問題です。

どちらも日本を代表する航空会社であり、株主優待の内容も似ているため、一見すると違いが分かりにくく見えます。

しかし、実はこの2社は事業構造・成長性・株価の動き・安定性のすべてが大きく異なります。

そこで本記事では、最新の株価・配当・優待・事業構造・財務データ をもとに、
投資目的別に「どちらを買うべきか」を徹底比較します。

きつねです!これまでに海外20か国、50以上の航空会社を利用してきた経験をもとに記事を執筆しています!

目次

基本データ比較|ANAとJALの違いを一覧で整理

以下では、ANAとJALを判断するうえで最も重要な株価・配当・優待・財務・路線構成
という基礎データをひとつずつ整理していきます。

株価の比較

まず最初に株価の値動きの違いを確認します。

●ANAの株価

Googleより

●JALの株価

Googleより

過去1年間の株価の推移を見るとJALとANAは値動きの特徴に違いがあることが分かります。

ANAとJALの株価の値動きの特徴
・ANA:値動きが大きい
・JAL:比較的落ち着いている

この違いは、ANAがJALよりも国際線を多く運航しており、国際線の需給や為替に左右されるためです。

そのため、ANAは国際線需要の回復局面では株価が一気に上がることもありますが、
逆に円高や燃油高の局面には下がりやすい傾向があります。

一方で、JALは大きな変動は少なく、堅実に値動きするタイプです。

配当利回りの比較

次に配当利回りを比較します。

・ANAの配当利回り:2.02%
・JALの配当利回り:3.11%
※2025年11月27日時点

配当利回りで比較すると、一般的に JALのほうが利回りが高い水準 であることが分かります。

これには以下の理由があります。

ANAとJALの配当利回りの特徴
・ANA:増配余地はあるが、利益変動が大きい
・JAL:安定的に配当が出やすい構造

国内線中心のJALは収益が安定しているため、配当政策も読みやすいのが特徴です。

一方ANAは、国際線比率が高く利益が上下しやすいぶん、配当の振れ幅も大きくなりがちです。

基礎データのまとめ

ANAは大きく伸びる局面がある成長株JALは安定性の高い優良株と捉えると、
基礎データの違いが理解しやすくなります。

エアジャパン(AirJapan)ブランドを休止させてANAブランドに統一するなど、ANAは経営判断がより早い印象を持っているよ!
一方のJALは無駄の削減を徹底的に進めて、効率性をすごく高めている印象!

決算データ比較|ANAとJALの利益構造と稼ぐ力の違い

ANAとJALの違いがもっともハッキリ出るのが、決算(利益構造)の比較です。

同じ航空会社でも「どこで利益を稼いでいるか」が全く異なり、それが株価の動きにも強く影響します。

以下では、利益の特徴を3つの視点から整理します。

ANAは“国際線回復”で利益が伸びやすい構造

ANAの売上高の推移

ANAHPをもとに筆者作成

ANAの売上高は過去5年間増え続けています。

コロナ禍の翌年の2021年から比較すると3倍近くになりました。

ANAの営業利益の推移

ANAHPをもとに筆者作成

ANAの営業利益はコロナ後の2022年3月決算までは赤字が続いていましたが、その後黒字に転換しています。

一方で、2025年3月決算では前年から減少してしまいました。

これは、燃油の調達や人件費の上昇、為替の影響を受けているためです。

ANAの決算データから分かること

ANAは国際線の比率が高いことから、世界的に旅行需要が回復する局面では利益が一気に伸びる傾向があります。

具体的には、
・国際線の運賃は国内線より価格が高い
・円安のときは海外からの利用者が増える
・ビジネス需要の回復局面では強い
のような事象が起きます。

その一方で、景気の影響・海外情勢・燃油価格など、外部要因の影響を受けやすいという側面もあります。

値動きの大きさ=利益の大きさが影響しているという点がANAの特徴です。

JALは“国内線需要”で安定した利益を出す

JALの売上高の推移

JALHPをもとに筆者作成

JALもANAと同様に、コロナ禍の影響を受けて売上高は大きく減少していましたが、その後急速に回復していき、5年間で約3.5倍となりました。

JALの営業利益の推移

JALの営業利益は2022年3月決算までは赤字が続いていましたが、翌年に黒字転換しました。

その後も営業利益を伸ばし続けています。

ANAは2025年3月決算で減益となりましたが、JALは増益を維持しています。

これは、JALは国際線の便数が少なくコンパクトな経営をしていることが功を奏したと考えられます。

JALの決算データから分かること

JALは国際線の割合がそこまで高くないため、景気に左右されにくい“日常需要”が利益の柱になっています。

具体的には、
・日本人の国内旅行需要は安定
・出張・帰省・観光など、年間を通じてブレにくい
・運賃の振れ幅が小さく利益予測がしやすい
というイメージです。

長期保有を前提にする場合は、こうした 安定性 の高さが大きな魅力です。

利益率の違い

利益率の面でも対照的な性質があります。

・JALの営業利益率:9.14%
・ANAの営業利益率:8.69%

ANAの利益率の特徴
・国際線の単価が高く、好調時は利益が伸びやすい
・国際線の稼働率で利益が大きく変わる
・変動幅が大きい

JALの利益率の特徴
・国際線の割合が低く、国内線の稼働率が安定
・利益率は飛び抜けて高くはないが安定

ANAは伸びるときは強烈に伸びる一方、JALは毎年コツコツ利益を積み上げるタイプです。

ANAとJALの安全性・運航品質から見る違い

ANAとJALの比較では、株価・配当などの財務データだけでなく、
航空会社としての安全性・運航品質 も投資判断のヒントになります。

両社とも世界トップクラスの安全基準を満たしていますが、
機材の特徴や過去の運航実績を比較すると、それぞれ異なる強みが見えてきます。

過去の重大インシデントの比較

日本の航空会社は世界的に見ても安全性が高く、ANA・JALともに 致命的な事故は長期間発生していません

ただし、歴史的には以下の違いがあります。

JALとANAの歴史的な違い
・JALは1985年の御巣鷹事故以降、安全文化を徹底的に再構築した
・ANAは全体的にインシデントが少なく、“堅実な運航品質”という評価が強い

いずれも国際的な安全指標では最高評価を受けており、一般の投資判断としては「安全性に大きな差はない」と言えます。

ただし、歴史的リスクを過敏に気にする投資家はJALを避ける傾向も残るという事実はあります。

私が個人的に気にしているのは、パイロット飲酒問題。
この問題が再びどちらかの航空会社で起こってくると、信頼性が揺らいじゃいそう・・・

機材構成(ボーイング・エアバス比率)の違い

羽田空港 ANA JAL 787 777

ANAとJALは“使っている飛行機の種類”にも違いがあります。

ANAの機材構成の特徴
・ボーイング787シリーズを中心に導入
・今後の主力機材はボーイング製

JALの機材構成の特徴
・エアバスA350への入れ替えを進めている段階
・主力機材はエアバス製へ

ANAとJALの機材構成の一番の違いは、ボーイングに頼っているか、エアバスに頼っているかの違いです。

ボーイングは品質問題から納入遅延が発生しており、リスクとして捉えておく必要があります。

なお、機材の新しさは燃費効率やメンテナンスコストといった指標にも影響しますが、
ANA、JALで大きな平均機材年数の違いはありません

ANAとJALの株主優待の価値を比較

ANAとJALの株主優待は内容こそ似ているものの、使う人の旅スタイルによって “実質価値” が大きく変わります。

優待内容はほぼ同じ

ANA・JALともに「株主優待割引券」は内容が非常に似ています。

・国内線・国際線の株主割引運賃
・座席が空いていればいつでも使える(当日購入も可能)
・繁忙期でも割引適用

優待そのものの制度に大きな差はありません

ただし、実際の使い勝手には違いがあります。

株主優待の使い勝手の違い

羽田空港 フライトスケジュール ANA 6時台 始発

株主優待の使い勝手の違い
・国内の幹線(羽田-札幌・大阪・福岡等)や地方路線をよく使う → ANA優待
・北海道・九州路線をよく使う→ JAL優待

国内の主要幹線にはANAの方が大きい機材を投入することが多く、その分予約が取りやすいと言えます。

一方で、北海道や九州はJALの方が自社運航での便が多いため、JALの方が予約が取りやすいです。

優待目当てで購入する場合は、“自分がよく利用する路線に強い航空会社”を選ぶのが最も無駄がありません。

ANAとJALのリスク比較|どちらの株の方が安全か?

ANAとJALはどちらも日本を代表する航空会社ですが、株式として持ったときのリスクはかなり異なります

投資の判断では、「どちらが安全か?」よりも「どんなリスクの性質を持っているか?」が重要です。

以下では、航空会社株特有のリスクを4つの視点から整理します。

財務リスク|負債が重いのはANA、財務が安定しているのはJAL

ここでは財務リスクを
設備投資額
有利子負債額
の2つの指標から確認します。

設備投資額から見る財務リスク
・ANA:2,559億円
・JAL:2,899億円

設備投資は主に新機材の購入によるものです。

ANA・JALともに古い機材の更新や規模拡大に向けて新機材の購入を進めています。

そのため、設備投資額はほぼ同程度とみていいでしょう。

有利子負債額から見る財務リスク
・ANA:13,491億円
・JAL:8,960億円

有利子負債を比較すると、ANAとJALともに大きく違うことが分かります。

これは、ANAがコロナ禍において大規模な借入を実施したことの影響を受けたものです。

利払い負担も比較的大きいこともリスクとして認識しておく必要がありそうです。

景気・外部要因リスク

Googleより

ANAは国際線比率が高いため、以下の要因で利益が大きく振れる特徴があります。

主な景気・外部要因
・世界的な景気後退
・為替(円高・円安)
・燃油
・国際情勢(紛争・感染症)

JALも当然影響を受けますが、国内線中心のため 変動幅はANAより小さめ です。

値動き大=リスク大=利益を伸ばす余地も大きいというANAの特性がここにあります。

ANA/JAL株を少しでも安く買う方法

航空会社株は値動きが大きいタイミングがあるため、
買うタイミングを工夫するだけで購入価格に大きな差が生まれます

ここでは、ANA・JAL株を少しでも安く買うための3つの方法を解説します。

つみたてなら“高値づかみ”を避けやすい

ANA・JALのように値動きが出やすい個別株は、
まとめ買いよりも“少しずつ買う”方が価格リスクを抑えられます

つみたてがおすすめな理由
・一度に買わないことで平均取得価格をならすことができる
・高く買ってしまうリスクを自然と回避できる

単元未満株(SBI証券:S株、楽天証券:カブミニ)なども活用して、毎月少しずつ買っていくことがおすすめ!

取引手数料の安い証券会社を使う

ANA・JALを頻繁に買う、または少額で買いたい場合は、証券会社の手数料差がそのまま利益に影響します

ANA/JALは株価が高めなので、少額で分散して買うなら手数料は軽視できません。

知名度もあって実績もあるSBI証券か楽天証券がおすすめ!

まとめ|ANA株とJAL株、どちらを買うべきか?投資目的別のおすすめ

ここまでをまとめると、どちらの株が向いているかは“投資の目的”によって明確に分かれます

そのうえで、最後に 投資目的別の最適解 を整理します。

安定性重視なら➡JAL

JALは国内線の比率が高く、利用者の動きが景気に左右されにくい傾向があります。

そのため、
・売上の安定性
・利益の読みやすさ
・配当の継続性

に強みがあります。

成長性重視なら➡ANA

ANAは国際線の比率が高く、旅行需要の回復局面では大きな増益が期待できます。

とくに今は国際線需要が増えているため、回復ベースの業績成長を狙う投資と相性が良いです。

株主優待を重視するなら➡旅のスタイルで選ぶ

ANAもJALも優待内容はほぼ同じですが、
・ANA=地方路線が強い
・JAL=国内線の利便性が高い
という違いがあります。

普段利用している路線があるなら、よく乗る方を選ぶのが最も無駄がありません

短期の売買で狙うなら➡ANAのほうが値動きが出やすい

ANAはJALよりも多くの国際線を運航しています。

そのため、国際線需要・円安・燃油サーチャージが影響しやすく、値動きはJALより大きい傾向があります。

短期での値幅を狙うならANAの方が適しています。

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