「中国東方航空って、安全なの?」「墜落事故があったけど、実際どうなの…?」
そんな不安を抱える人は多いと思います。
確かに、中国東方航空は2022年の墜落事故の印象が強く、
SNSでも“なんとなく不安”という声が広がりやすい航空会社です。
しかし、航空会社の安全性は事故の印象だけで判断するのは正しくありません。
そこで本記事では、客観的なデータと事実に基づいて、中国東方航空の安全性を分かりやすく解説します。
この記事を読んでわかること
・中国東方航空の安全性に対する国際評価
・事故・インシデントの傾向
・整備体制や訓練体制
・使用機材の安全性
・中国東方航空はどんな人に向いているか

きつねです!これまでに海外20か国、50以上の航空会社を利用、航空業界に5年以上勤務してきた経験をもとに記事を執筆しています!




中国東方航空の安全性に対する国際評価
ここでは、AirlineRatings・ICAO・IOSAという「世界共通の安全評価」をもとに、その理由を解説します。



まずは中国東方航空が第三者からどのような評価を受けているのか確認しよう!
AirlineRatingsの安全性評価
世界的な航空安全評価サイト「AirlineRatings」では、
中国東方航空は ★4 を獲得しています。
AirlineRatingsは以下のような項目を評価しています。
AirlineRatingsの評価項目の例
・ICAO(国際民間航空機関)の監査結果
・IOSA(IATA(国際航空運送協会)の安全監査)
・使用機材の平均年齢
・機材更新の頻度
・過去の重大事故
・安全管理体制
・国際基準に沿った運航手順
中国東方航空の安全性評価が 4/7 になっている主な理由は次の通りです。
ICAO(国際民間航空機関)の監査
ICAOの安全監査では、中国の航空当局はアジアでも厳格な評価を受けており、
中国東方航空も 安全運航基準を満たした航空会社 と評価されています。
IOSA(IATAの安全監査)
中国東方航空はIOSA基準を継続的に更新しており、
これは国際的にも 安全マネジメントシステムが成熟している航空会社 の証拠です。
2022年の墜落事故の後もIOSA更新が維持されているのは、
国際的に“運航体制に問題ない”と認められていることを示します。
中国東方航空の事故・インシデント


中国東方航空は、2022年に墜落事故を起こしましたが、
この単独事故だけで「危険な航空会社」と判断できません。
航空会社の安全性は「全体の運航実績」「事故率」「整備と訓練体制」で評価すべきであり、
中国東方航空の総合的な安全性は国際基準と比べても 平均以上 に位置します。



中国東方航空は一定の安全性が評価されているけど、事故やインシデントは起こしていないのかな?
過去の事故
中国東方航空の過去の事故
・発生時期:2022年3月
・原因:意図的な墜落とみられる(WALL ATREET JOURNALより)
・機材:B737-800
2022年、広西チワン族自治区で中国東方航空 MU5735 便が墜落し、
乗客乗員132名全員が死亡しました。
ただし、この事故には下記の重要なポイントがあります。
・事故原因は「外的要因」であると結論づけられており、整備・訓練・安全手順の問題ではないとされている
・中国東方航空の安全管理体制自体に問題があったわけではない
・過去10年以上、重大事故は発生していなかった
AirlineRatingsの安全性評価 が4/7になっている主因はこの事故ですが、
“単発の異常事象”と“組織の安全性”は別次元の話です。
過去のインシデント
中国東方航空が2010年以降に日本で起こしたインシデントをまとめました。
中国東方航空の過去のインシデント
・2011年:管制官の許可を得ずに離陸
・2012年:管制官の許可を得ずに滑走路に進入
中国東方航空の整備体制
中国東方航空は、整備体制が非常にしっかりしている航空会社です。
特に上海には自社の巨大な整備拠点があり、
A320/A330/777/787など、多様な機材の重整備まで対応できる設備が揃っています。
これは、アジアでもトップクラスに整備能力が高い航空会社である証拠です。



ここからは中国東方航空がどのように安全性を維持しているのか見ていこう!
まずは整備体制から!
上海に巨大な整備拠点センターを持ち、重整備まで対応
中国東方航空の最大の特徴は、
上海に自前の大型整備拠点を持っていること です。
この整備拠点は次のような航空会社として必要な整備工程のほぼすべてを自社完結 できます。
上海の整備拠点でできること
・ライン整備(日常点検)
・短期整備
・機体を大きく分解する重整備
・最も大規模な全分解整備
このように、自社で重整備までできる航空会社は、世界でも限られています。
機材を外注に出さず、
品質管理を自社で統一できるのは大きな安全性のメリット です。
中国民航局の監査はアジアで最も厳しいレベル
整備体制の裏側には 中国民航局の厳しい監査があります。
中国民航局はアジアでも最も安全基準が高い航空監督機関の1つであり、次のような監査があります。
中国民航局の監査
・整備記録の厳格な管理
・整備工程の多段階チェック
・技術者資格の厳格化
・ICAO基準に沿った監査手順
中国民航局の基準を満たしている=整備体制が世界水準 である証拠です。
IOSA(IATA国際安全監査)を定期更新
中国東方航空は、国際的な安全監査であるIOSA(IATA国際安全監査)を定期的に更新しています。
IOSAは次のようなことを徹底的にチェックする監査です。
IOSAの監査内容
・整備体制
・運航基準
・訓練体制
・安全管理体制
これをクリアしている航空会社は
国際的にも安全体制が成熟した航空会社である と判断されます。
中国東方航空の使用機材の安全性
中国東方航空(China Eastern Airlines)は、
国際的に安全性が確認されている 最新世代の機材を中心に運航 している航空会社です。
使用機材は以下の4種類が主力で、
いずれも世界的に“安全性の高い機体”として知られています。



次は中国東方航空がどんな機材を運用しているのか見ていこう!


A320/A321シリーズ
中国東方航空の短距離〜中距離路線の主力はA320・A321シリーズ です。
A320シリーズは世界で最も普及している旅客機であり、次のような特徴があります。
A320シリーズの特徴
・30年以上の運用実績
・事故率が非常に低い
・電子制御システムが高い安全性を実現
・整備・部品供給の成熟度も高い
安全で信頼性の高い短距離機と言える機種です。



小型機は揺れの影響を受けやすいから、飛行機の揺れが苦手な人は避けるか揺れにくい席を選ぶのがいいよ!


A330
中長距離路線では、A330-200/A330-300を多く運航しています。
A330は安全記録が非常に良く、「ワイドボディ(双通路機)で最も安全性が高いカテゴリー」と言われるほどです。
A330の特徴
・双発機で整備性が良い
・長距離洋上飛行の信頼性も高い
・世界の大手フルサービスキャリアが採用してきた実績
A330は「機材の成熟度」「信頼性」「整備性」のバランスがよく、
安全性を語るうえで欠点がほぼない機種です。
777
中国東方航空は B777-300ER を国際線の主力機として運用しています。
777シリーズは航空業界で「最も安全な大型機」の一つとされ、次のような特徴があります。
777の特徴
・1995年の初飛行以来、致命的な機体トラブルは極少
・エンジンの信頼性が高い
・長距離国際線での運用実績が圧倒的
中国東方航空のクルーの訓練体制
中国東方航空のパイロット・客室乗務員の訓練体制は、
国際基準(ICAO)と中国民航局の厳格な安全規定 のもとで運用されています。
「中国の航空会社=訓練が甘い」というのは誤ったイメージであり、
実際には アジアで最も厳しい訓練制度の1つ が適用されています。



ここからは機材を操縦する人への取組みについて見ていこう!
中国民航局のパイロット訓練は“アジアで最も厳しいレベル”
中国民航局は、パイロット資格・訓練手順・運航判断に関して
日本・欧米と同等かそれ以上の基準 を求めています。
中国民航局のパイロット訓練で義務付けられていること
・シミュレーター訓練
・緊急時手順の反復訓練
・着陸・悪天候対応の再評価
・クルー間コミュニケーション訓練
・機種別の資格更新
中国の大手航空会社(東方・南方・国際航空)は中国民航局による“直接監査”の対象 であり、訓練記録やCRMは細かくチェックされます。
国際線を多数運航する航空会社として、訓練基準が高い
中国東方航空は、アジア、欧州、北米、オセアニアなど国際線ネットワークを広く展開しています。
国際線パイロットに求められる基準は国内線よりも高く、ほぼ世界の大手航空会社と同等の訓練を受けています。
国際線パイロットに求められる基準
・航空管制対応
・北米・欧州のオペレーションルールの遵守
・洋上飛行の資格
・高高度空港(昆明・成都など)への運航
・冬季の着氷対策手順
国際線を安全に運航するためには、高度な運航判断・緊急対応能力が必要なため、結果的に中国東方航空の訓練レベルは高く保たれています。
IOSA(IATAの安全監査)クリアで訓練体制の厳格さが証明
中国東方航空は、国際的な安全監査 IOSA(IATAの安全監査) を定期的に更新しています。
IOSAのチェック項目には「訓練・運航手順・安全管理」が含まれています。
そのため、この認証を維持しているということは、次のことを第三者機関が保証していることになります。
・訓練記録が国際標準を満たしている
・緊急対応手順が適切
・クルー間連携の仕組みが整っている
客室乗務員(CA)も訓練の厳しさは世界レベル
中国東方航空の客室乗務員訓練も、次のような国際水準に沿って実施されます。
客室乗務員の訓練内容
・緊急脱出訓練
・火災対応
・医療救護
・サバイバルトレーニング
・機材別の安全手順訓練
客室乗務員の訓練は「安全」が最も重視されるため、中国東方航空のCAもその点では高い評価が可能です。
中国東方航空が不安視される理由
中国東方航空は、実際の安全性データでは 平均以上の安全性を示していますが、
日本の旅行者の間では「なんとなく不安」という声が一定数あります。
ここでは、なぜ不安視されるのか理由を客観的に整理します。



私も友人から中国系の航空会社って大丈夫?って聞かれることは結構多いんだ!


「中国系だから危険」という先入観
日本では、中国系航空会社全般に対して「なんとなく危険そう」という漠然としたイメージが強くあります。
しかし、これまで整理してきた通り、中国系の航空会社の安全レベルは非常に高いです。
このことからも、中国系の航空会社は安心して利用できます。
墜落事故の印象が強い
2022年の中国東方航空の墜落事故は衝撃的な映像も残されており、記憶に強く刻まれています。
ただし、この事故は操縦室内の意図的な操縦によるものとみられており、整備や訓練の問題ではないと考えられています。
実際に、この事故が起こる前には15年以上重大事故を起こしていません。
航空券が安いから
中国東方航空の航空券は驚くほど安いです。
航空券が安い理由は、中国政府から巨額の補助金を受けているためです。
さらに、ヨーロッパ便はロシア上空を通過することができるため燃料代や1機当たりの運用時間の削減につながり、航空券が安くなります。
中国東方航空が向いている人
中国東方航空は、安全性データでは平均以上の航空会社であり、運賃の安さ・路線の多さが大きな魅力です。
ここでは、利用目的や旅行スタイルに応じた中国東方航空が向いている人を整理します。
とにかく価格を抑えて海外に行きたい人
中国東方航空は、日本〜アジア間・日本〜中国間の航空券が非常に安いことが多いです。
そのため、価格重視で選ぶ価値のある航空会社と言えます。
スカイチームのマイルを貯めたい人
中国東方航空はスカイチームに加盟しています。
日本にはスカイチームに加盟する航空会社が存在しないため、大韓航空と並んで最も身近なスカイチーム加盟航空会社です。


FAQ(よくある質問)



ここでは私が読者さんや友人からよく受ける質問をまとめたよ。
中国東方航空はLCC?



中国東方航空はANAやJALと同じくフルサービスキャリアだよ!
だから預け荷物も無料だし、機内食も無料!
中国経由の乗継は安全?



安全面の問題はまったくないよ!
むしろ無料のトランジットホテルにも宿泊できるからおすすめだよ!
次の記事は中国南方航空のホテルだけど、参考になると思う!


中国東方航空の航空券を安く買う方法は?



中国系の航空会社は公式サイトよりも格安航空券比較サイトの方が安いことの方が多いんだ!
私はTrip.comを使って中国南方航空で去年の年末にベトナムまで20,000円で買ったよ!
まとめ|中国東方航空は“安全性は平均以上”の大手航空会社
中国東方航空は、墜落事故の印象から不安視されることが多い航空会社ですが、データから判断すれば「安全性は平均以上」 です。
・国際基準の安全体制を維持
・2022年に墜落事故があったものの、操縦室内の故意の操縦とみられており、安全体制に問題なし
・整備品質はアジアの大手航空会社の中でも高い
・クルーの訓練レベルは欧米大手と同等
これらのことから、中国東方航空は安全性に不安がある人でも、データに基づけば安心して利用できる航空会社です。
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