【2025年12月】デルタ/ユナイテッド/アメリカン 株を買うならどれがおすすめ?アメリカの航空会社株を徹底比較!

デルタ/ユナイテッド/アメリカン 株を買うならどれがおすすめ?アメリカの航空会社株を徹底比較!

アメリカの航空会社に投資しようとすると、必ず最初にぶつかる壁が 「デルタ・ユナイテッド・アメリカンのどれを買えばいいの?」という疑問です。

同じ航空株でも、財務/値動きのクセ/国際線・国内線の依存度など実は全く別の性質を持っています。

本記事ではデルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空の大手3社を徹底比較しました。

この記事を読んでわかること
・3社の株価の値動きの特徴
・3社の財務の特徴
・ビジネスモデルの違い
・アメリカの航空業界を取り巻く追い風とリスク

きつねです!これまでに海外20か国、50以上の航空会社を利用、航空業界に5年以上勤務してきた経験をもとに記事を執筆しています!

目次

結論|今買うべきアメリカ航空株はどれか?

アメリカの航空会社に投資する場合、“どの銘柄を選ぶか”は、投資スタイルによって大きく変わります。

まず結論からお伝えすると、次のように整理できます。

安定重視なら➡デルタ航空
・財務が最も健全
・初心者に最も適した航空株

成長性を狙うなら➡ユナイテッド航空
・国際線・長距離路線が強い
・景気回復局面で株価が大きく動きやすい

逆張り・投機狙いなら➡アメリカン航空
・債務は大きいが、割安に放置されやすい
・「上がる時は大きく上がる」タイプ

現在の株価の確認

株価の推移

GoogleFinanceより12月10日時点

デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空の3社とも2025年の年初から4月にかけて大幅に下落しました。

その後は上昇に転じていますが、アメリカン航空の上昇基調は鈍いです。

一方で、デルタ航空とユナイテッド航空はほぼ同じような値動きとなっています。

配当の比較

アメリカの大手航空会社(デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空)で、現在(2025年12月現在)配当が出るのはデルタ航空のみです。

配当の比較
・デルタ航空:1.07%
・ユナイテッド航空:配当なし
・アメリカン航空:配当なし

比較に使う判断軸

アメリカの航空会社(デルタ・ユナイテッド・アメリカン)を比較するうえで、まず理解しておきたいのは次の 4つの判断軸 です。

航空株は一般の企業よりも景気・燃油・路線構造などに左右されやすいため、「何を見るべきか」を整理するだけで投資判断の精度が大きく変わります

財務健全性(負債とキャッシュフロー)

航空会社は設備投資が巨額で、負債を抱える構造になっているためどれだけ健全に借金を管理できているかが最重要ポイントです。

特に見るべきは次の項目です。

財務健全性の観点で確認すべき項目
・負債の大きさ
・営業キャッシュフロー
・自己資本比率

業績の安定性

航空会社は景気敏感株のため、売上や利益率の変動が大きく出ます。

特に確認すべきポイントは次の点です。

業績の安定性で確認すべきポイント
・営業利益率
・売上の回復度
・国際線の比率

ここでの差が、安定株か、値動きの大きい株かを分けます。

事業モデル

航空株は単なる“会社比較”ではなく、どの路線で稼ぐかが収益に直結します。

事業モデルで確認すべき項目
・アライアンス効果
・ハブ空港の強さ

デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空では、この構造が全く違います。

個別リスクと外部環境

航空株は外部要因に大きく左右されます。

押さえておきたい重要な要因
・燃油価格の変動
・米国景気・金利の動向
・航空機の納入遅延(ボーイング問題など)

これらは銘柄単体の強さを超えて株価を動かすため、3社を比較するうえで必ず押さえておくべき軸です。

財務の比較

アメリカの航空会社3社(デルタ・ユナイテッド・アメリカン)は、同じ航空業界に属しながら財務の安定性に大きな違いがあります

航空株を選ぶうえで最も重要なのが、借金(負債)をどれだけ健全に管理できているかです。

デルタ航空の財務健全性

デルタは長年にわたりアメリカ航空会社の中で最も財務が安定していると評価されてきました。

デルタ航空の財務の特徴
・負債水準は3社の中で最も低い
・キャッシュフローが安定
・景気悪化時も耐久力が高い
・設備投資を無理のない範囲で実行できる

そのため、航空株の中では最も長期投資に適している銘柄と言えます。

ユナイテッド航空の財務健全性

ユナイテッド航空は国際線の拡大や新機材への入れ替えなど積極的な成長投資を続けています。

そのため、負債は大きいものの伸びしろのある財務構造と言えます。

ユナイテッド航空の財務と株価の動きの特徴
・負債は大きめだが、投資による将来利益を狙うスタイル
・景気回復局面では株価が一気に伸びやすい
・反面、不況時は下落幅も大きい

つまり、リスクを取りつつリターンを狙う中級者向けの財務モデルです。

アメリカン航空の財務健全性

3社の中で最も特徴的なのがアメリカン航空です。

アメリカン航空の財務の特徴
・負債規模が突出して大きい
・コロナ以前から財務の圧迫が続いている
・構造的にキャッシュフローが弱くなりがち

ただし、逆に言うと割安で放置されており、業績回復時に株価が大きく跳ねるという特徴もあります。

つまり、ハイリスク・ハイリターン型の財務構造 と言えるでしょう。

株価の特徴を比較

アメリカの航空株は同じ業界に属していても、株価の動き方が大きく異なります。

この“値動きのクセ”を知ることで、投資スタイルに合う銘柄がはっきりします。

デルタ航空の株価の特徴

デルタはアメリカ航空株の中では比較的ボラティリティが低く、優等生タイプの株価と言えます。

デルタ航空の株価値動きの特徴
・大きく上がらないが、大きく下がりにくい
・業績や決算への反応が穏やか
・長期的に見ると右肩上がりに戻りやすい

そのため、長期保有を前提にゆっくり増やしたい人向けの航空株です。

ユナイテッド航空の株価の特徴

ユナイテッドは国際線比率も高く、景気の影響を強く受けるため、上にも下にも動きが大きい銘柄です。

ユナイテッド航空の株価値動きの特徴
・上昇局面では3社で最も強いことがある
・国際線需要や燃油価格ニュースで大きく動く
・トレンドに乗ると値幅が狙いやすい銘柄

ボラティリティ=利益の源泉と捉えられる中級者向けの航空株です。

アメリカン航空の株価の特徴

アメリカン航空は負債の大きさなど構造的な理由から、3社の中で 最も株価が荒れる銘柄です。

アメリカン航空の株価値動きの特徴
・航空株全体の上昇局面でも債務不安で上がり方が限定的
・市場のセンチメントの影響を非常に受けやすい

ビジネスモデルの違い

航空会社は「どの路線で稼ぐか」で業績が大きく変わります。

アメリカの大手3社(デルタ・ユナイテッド・アメリカン)は、同じ大手エアラインでも収益源となる路線構造がまったく異なるのが特徴です。

デルタ航空:国内+安定した国際線の“バランス型”

デルタは、3社の中で最もバランスの良い収益構造を持っています。

デルタ航空のビジネスモデルの特徴
・米国内線が安定
・国際線も多く持つが、依存度はそこまで高くない
・アライアンス(スカイチーム)のネットワークが強い
・プレミアム需要が比較的安定

デルタ航空は、外部環境に左右されにくい“守備力”のある路線構造を持っているといえます。

そのため、景気後退局面でも他社よりも耐性があり、長期投資と相性がいいです。

ユナイテッド航空:国際線・長距離路線に強い“攻め型”

ユナイテッドは、国際線(特にアジア・欧州)への依存度が高い会社です。

ユナイテッド航空のビジネスモデルの特徴
・太平洋線・大西洋線に強み
・国際ビジネス需要の回復が直撃する
・新規機材の大量投資で長距離路線拡大中

ユナイテッド航空は景気回復局面で最も伸びる航空会社といえます。

そのため、国際線の回復時には株価が大きく上がりやすいですが、不況時には下落しやすいです。

アメリカン航空:規模は最大だが収益性は不安定

アメリカン航空は、保有機数・路線数では世界最大級ですが、収益性が最も不安定なビジネスモデルを持ちます。

アメリカン航空のビジネスモデルの特徴
・国内線の規模は最大
・国際線の競争力はデルタ・ユナイテッドに劣る
・大規模なネットワークの維持コストが高い
・債務負担が重く、利益が出にくい構造

アメリカン航空は規模は大きいが儲けにくいという構造的課題が株価を重くしています。

そのため、成長というよりは再建型・コスト構造改善型のビジネスであるといえます。

今後の見通し|航空株に共通するリスクとチャンス

アメリカの航空株(デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空)は、それぞれビジネスモデルは異なるものの、航空業界全体を動かす大きな潮流の影響を強く受けます。

ここでは、3社共通の 追い風とリスク要因 を整理します。

追い風:高単価需要が続く可能性

2025年以降次のような傾向が見られており、航空業界全体として需要のベースは回復基調にあります。

2025年末~2026年の航空業界の見込み
・レジャー需要の高止まり
・高単価需要へのニーズ
・アジア路線の回復

そのため、高単価需要の受け皿として強いデルタ航空はこの恩恵を強く受けることが見込まれます。

リスク:燃油価格の急騰

燃油価格の動きは航空株最大の共通リスクです。

燃油は運航コストの25〜35%を占めるため、原油価格の上昇によって利益が圧迫されることがあります。

リスク:米国景気の減速・金利高止まり

アメリカの航空会社は次の需要に依存するため、景気後退局面では業績が下振れしやすいです。

アメリカの航空会社が受けるリスク
・国内線需要
・ビジネス需要
・企業業績

また金利高止まりは、債務の利払い負担の増加や新規機材調達コストの増加につながるため、3社すべてに影響します。

リスク:航空機メーカーの遅延

最近はボーイングの製造遅延、品質問題、FAA監査強化などが続いており、ユナイテッド航空やアメリカン航空を中心に機材が足りずに飛ばせないという問題が起きています。

そのため、成長投資を思い通りに実行できないリスクがあります。

買うタイミングの判断軸

航空株は、景気や燃油価格など外部環境の影響を強く受けるため、「いつ買うか」によって結果が大きく変わります。

ここでは、アメリカの航空株(デルタ・ユナイテッド・アメリカン)に共通する、“買い場になりやすい局面”と“避けるべき局面”を整理します。

長期投資で買うタイミング

長期投資の場合、買い場の判断はシンプルです。

長期投資の場合に買うタイミング
・景気悪化で売られすぎているとき
・市場全体がリスクオフで“理由なく”売られているとき

景気悪化で売られていても、需要は必ず回復するため、長期では株価は戻りやすいです。

特に、市場全体がリスクオフムードの際に、航空株は投げ売りが出やすく、長期では割安になりやすいのもポイントです。

コロナ禍にはもうビジネス需要は終わったし、航空業界はもう終わったかのように見られていましたが、今では当時のことを忘れてしまうほど復活したことがまさにこのことを示しているよね!

中期で買うタイミング

航空株は景気敏感株のため、“景気の方向性が変わる瞬間” が中期の買い場になります。

中期で買うタイミング
・景気後退懸念が薄れたタイミング
・国際線の回復ニュース
・決算で「ガイダンスが上方修正」されたとき

ビジネス需要の回復や海外旅行者数の増加などのニュースに要注目です。

また、航空株は市場予想が上がると株価が一気に跳ねるのが特徴です。

買ってはいけないタイミング

航空株に共通して避けるべき局面は以下の通りです。

買ってはいけないタイミング
・米国景気指標が悪化しているとき
・決算直前に期待だけで急騰しているとき
・金利上昇局面で負債の大きい銘柄

実際の景気の強さを示す指標が一転して悪化するタイミングには、今後の旅行客数やビジネス需要への直撃が懸念されて株価が大きく下落する傾向にあります。

また、有利子負債の多い銘柄(特にアメリカン航空)は金利上昇局面では利払い負担が増えて株価が重くなります。

まとめ

アメリカの大手航空会社3社(デルタ・ユナイテッド・アメリカン)は、同じ業界に属しながら 投資対象としての性質がまったく異なります。

本記事では、財務・値動き・ビジネスモデル・投資スタイルなど“比較に必要な要素”に絞って解説してきました。

デルタ航空:安定重視なら最有力候補
・財務が最も健全
・国内+国際線のバランスが良い
・航空株の中では“守備力が高い”銘柄
初心者/長期投資ならデルタ航空が最適

ユナイテッド航空:値動きを狙う中級者向け
・国際線比率が高く景気の追い風を受けやすい
・上昇局面では最も強いことがある
・反面、下落局面の打たれ弱さもある

アメリカン航空:逆張り・投機筋向けのハイリスク銘柄
・負債が大きく財務は弱い
・市場の悲観で割安になりやすい

アメリカ航空株の“正解”はひとつではなく、「どんな投資をしたいか」で変わります。

この記事が判断軸の一助になれば幸いです。

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