【2025年版】ベトナム航空は安全?過去にはやばい墜落事故?ベトナム航空の安全性について徹底解説!

ベトナム航空は安全?過去にはやばい墜落事故?ベトナム航空の安全性について徹底解説!

「ベトナム航空って安全なのかな?」「東南アジアの航空会社ってちょっと不安…」

日本からベトナムへ旅行するとき、ベトナム航空を使うべきかどうか悩む方はとても多いです。

そこで本記事ではベトナム航空の安全性と一緒に知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

この記事を読み終えれば、ベトナム航空がどれだけ安全で安心できる航空会社か、自分に合っているかを自信を持って判断できるはずです。

この記事を読んでわかること
・第三者機関によるベトナム航空の国際的な安全評価
・ベトナム航空の過去の事故やインシデント
・ベトナム航空の運航の安定性
・ベトナム航空の機材
・ベトナム航空が向いている人

きつねです!これまでに海外20か国、50以上の航空会社を利用、航空業界に5年以上勤務してきた経験をもとに記事を執筆しています!

目次

ベトナム航空の安全性評価

ベトナム航空(Vietnam Airlines)は、国際的な安全評価において高いレベルの評価を獲得している航空会社です。

特に参考になるのが、「AirlineRatings」と「IOSA(国際安全監査)」の2つです。

まずはベトナム航空が第三者機関からどんな評価を得ているのか確認しよう!

ベトナム航空のAirlineRatingsの安全性評価

世界的な航空安全評価サイトAirlineRatingsは、以下のような基準をもとに安全性を評価します。

AirlineRatingsの指標
・ICAO(国際民間航空機関)の監査結果
・国の航空行政の安全度
・事故歴
・機材の新しさ
・安全関連の投資
・IOSA認証の有無

ベトナム航空の安全性評価
★★★★★★★(最高評価の7/7を獲得)

ベトナム航空は 最高評価の★7/7 を獲得しています。

そのため、ベトナム航空は国際的に安全性が高い部類に入っています。

IOSA(IATA安全監査)

IATA(国際航空運送協会)が実施する安全監査 IOSAは、世界中の航空会社が“安全運航の証明”として必ず受ける基準です。

IOSAの監査対象の例
・運航マニュアル
・整備の工程
・フライト前のチェック
・教育・訓練体制

これらを厳密に審査するため、IOSAの合格=国際基準を満たしている証拠 となります。

ベトナム航空は定期更新で合格しており、国際運航が可能な水準の安全性を維持しています。

事故・インシデント

飛行機の安全性を判断するうえで、「事故の歴史」や「近年のインシデント」は気になるポイントです。

ベトナム航空は安全性評価で★7/7の満点を獲得していることが分かったけど、事故やインシデントは起こしていないのかな?
ちょっと過去にさかのぼって確認してみよう!

過去の重大事故

ベトナム航空は1970年に天候不良による墜落事故を起こしています。

ベトナム航空墜落事故
・原因:天候不良
・発生時期:1970年と50年以上前(航空安全技術が現在とは全く異なる時代)

この事故以降、過去55年にわたってベトナム航空では事故を起こしていません

近年のインシデント

ここ15年で、インシデントは発生していません

特に日本発着便では次のような特徴があるため、インシデントに繋がりにくい環境が整っています。

・機材が新しい(A350/B787)
・整備体制が強化されている
・空港インフラが優れている

そのため、ベトナム航空は安心して利用できる安全な航空会社で、まったく問題ないレベルであるといえます。

ちなみに、インシデントってANAやJALでは1年に1回程度の頻度で発生しているんだ!
気になる人は次の記事も読んでみて!

ベトナム航空の運航品質

ベトナム航空は安全性が非常に高く、事故やインシデントも極端に少ないということが分かりました。

そうすると気になるのは・・・

じゃあベトナム航空は
・時間にちゃんと飛ぶのか?
・遅延が多いのでは?

という点です。

ここではベトナム航空の実際の使い勝手を確認しよう!

ベトナム航空の定時運航率

ベトナム航空の定時運航率
76.7%

国際的な航空データ分析会社Ciriumによると、ベトナム航空の定時運航率は76.7%でアジア太平洋地域で6位にランクインしています。

ちなみに、アジア太平洋地域の定時運航率ランキングの1位はJAL、2位はANAだったよ!

遅延要因の多くは気象

ベトナム航空の定時運航率はアジア太平洋地域では上位にランクインしていることが分かりました。

一方で、それでも約25%は遅延しています。

その理由の多くは天候によるものです。

そのため、雨季(5月~12月頃)にかけては天候の影響を受けやすいことと念頭に置いておく必要があります。

私がホーチミン空港からバンコクへの便を利用したときも、スコールで2時間ほど遅延したよ
ちなみにそのときは12月下旬だった!

ベトナム航空の整備体制

航空会社の安全性を判断するうえで、機材の新しさと並んで重要になるのが 「整備体制」 です。

ベトナム航空は運航品質が高いことも分かったね
次は運航している機材の整備体制を見ていこう!

ハノイ・ホーチミンに自社整備拠点を持つ

ベトナム航空は、主要2空港(ハノイ・ホーチミン)に大規模な整備拠点を保有しています。

自社整備で対応している範囲
・日常点検
・ラインメンテナンス
・中規模整備
・メーカー支援の修理

特にA350・B787の整備はメーカーの支援を受けながら行われ、整備品質はアジアでも高い水準です。

重整備の一部は海外委託

重整備(機体分解レベル)は、整備専門会社への委託が一般的で、これはANA/JALでも普通に行われています。

ベトナム航空の場合、シンガポールや韓国、ヨーロッパの整備会社などの国際基準のMRO(整備・補修・オーバーホール:分解して再組立て)に委託しています。

国際的に最も信頼される整備機関で作業されており、安全上の問題は全くありません

安全文化の強化

ベトナム航空は近年、安全文化の改善に非常に力を入れています。

ベトナム航空の安全文化強化に向けた近年の取組み
・インシデント報告制度の強化
・パイロット・整備士の教育体制をアップデート
・国営キャリアとして安全投資が継続

この“安全文化”が成熟しつつあることが、近年の重大事故ゼロ・インシデントゼロにつながっています。

ベトナム航空の使用機材の安全性

ベトナム航空の安全性を語る上で、使用されている“機体(機材)”は非常に重要な要素です。

ここからはベトナム航空が使用している機材の安全性について見ていこう!写真も多めに入れているよ!

A350

A350は欧州・エアバス社の最新鋭大型機で、現在世界で最も評価の高い機体のひとつです。

A350の特徴
・機体強度が高く、乱気流での安定性が非常に高い
・最新の安全技術(センサー・制御装置)
・機体が新しく、故障率が低い
・静粛性が高く、疲れにくい
・空気の循環が良く、乾燥しにくい

ベトナム航空でのA350の使われ方
・成田~ハノイ/ホーチミン
・大阪~ハノイ/ホーチミン

日本とベトナムの主要都市を結ぶ路線に使われる看板機材で、揺れに弱い人でも安心しやすい機材です。

B787

ベトナム航空の787(ドリームライナー)は、A350と並ぶ最新鋭機材です。

787はANAが世界トップクラスで運航している機材で、世界的に信頼性の高い機体 です。

B787の特徴
・機体が軽く、揺れの吸収性が高い
・与圧が低めで“耳の痛さ・疲れ”が少ない
・大型エンジンで安定飛行
・乱気流での挙動が穏やか

ベトナム航空での使われ方
・成田~ハノイ/ホーチミン
・羽田~ハノイ
・大阪~ハノイ/ホーチミン

B787はA350と並ぶ“安全で快適な長距離機”です。

機内の様子やサービスについては次の記事で紹介しているよ!
ちなみに、このときの機材はまさにB787!

A321

A321はアジアの短中距離路線で最もよく使われるタイプの機材です。

ベトナム航空では国内線や近距離国際線の主力です。

A321の特徴
・小型〜中型機だが安全性に問題なし
・機齢はややバラつきがある
・揺れは大型機(A350/787)より感じやすい

ベトナム航空での使われ方
・名古屋~ハノイ/ホーチミン
・成田~ダナン

ベトナム航空のパイロット・クルーの訓練体制

航空会社の安全性は、機材や整備だけでなく パイロット・クルーの訓練体制 に大きく左右されます。

ベトナム航空は、近年では、安全文化の強化に伴い、教育プログラムが大きく改善されています。

ここからは機体を操縦するに着目しよう!

ICAO/IATAの基準に沿った訓練体系

ベトナム航空は以下の国際基準に基づいてパイロット・クルーの訓練を行っています。

ベトナム航空が基づいている国際基準
・ICAO(国際民間航空機関)
・IATA(国際航空運送協会)
・IOSA監査

これらの基準はANA/JALと同じ枠組みで、国際運航をするうえで欠かせない“世界共通の安全基準”です。

ベトナム航空はこれらの国際基準をクリアしており、これは、訓練体制が一定以上の品質である証拠です

機種ごとのシミュレーター訓練が充実

ベトナム航空はA350・B787の導入に合わせて、フライトシミュレーターの体制を大きく強化しました。

フライトシミュレーターでの訓練の例
・フルフライトシミュレーター
・乱気流・機材トラブル・悪天候の再現
・エンジン故障時の操作訓練
・低視界着陸の訓練
・緊急対応手順

これらはANA/JALの訓練とほぼ同等の内容で、最新機材に対する訓練レベルは高い水準にあります

ベトナム航空はどんな人に向いている?

ベトナム航空は、安全性・機材・運航品質のバランスが取れた航空会社です。

ただし、読者によって重視するポイントは異なるため、ここでは 目的別にどれくらい向いているか を分かりやすく整理します。

ここからはどんな人にベトナム航空が向いているのか紹介するよ!

揺れが苦手な人 → ベトナム航空は非常に向いている

揺れに弱い人にとって、A350・B787の投入は大きなメリットです。

揺れが苦手な人にベトナム航空がおすすめな理由
・最新鋭のA350/787が日本便に使われる
・機体の“しなり”で揺れを吸収
・落ちるような揺れはほぼなし
・大型機のため安定しやすい

おすすめの座席は主翼付近です。

機体の真ん中付近は揺れの感じやすさが大幅に減ります。

コスパ重視の旅行者→ “価格と安全のバランス”が非常に良い

安全性と料金の両方を重視する人にとって、ベトナム航空はちょうど良いバランスです。

初めての海外旅行でベトナム航空がおすすめの理由
・最新鋭機材で安心
・遅延率も比較的低い
・客室乗務員の対応も丁寧

ベトナム航空はANA/JALほど高価ではなく、サービスはちゃんとそろっている絶妙なポジションの航空会社です。

ベトナム航空のサービスが気になる人は次の記事がおすすめ!
サービスや機内の様子を写真多めで紹介しているよ

家族連れ → 大型機+フルサービスの安心感

家族連れの場合、揺れの少なさ・座席の余裕・サービスが重要になります。

家族連れにベトナム航空がおすすめの理由
・大型機材(A350/787)の安定感 →揺れにくく、通路も多いため機内で散歩も可能
・荷物込み・機内食あり →荷物が多くても大丈夫
・客室乗務員の優しさに定評
・家族連れでも過ごしやすい雰囲気

LCCよりも安心で、ANA/JALより値段が安い“最もバランスが良い選択肢”です。

とにかく価格最優先 → LCCのほうが向いている

逆に、以下のような方はベトジェットなどのLCCのほうが合います。

LCCの方が向いている人
・とにかく最安で行きたい
・機内食・荷物は不要
・サービスは気にしない

FAQ(よくある質問)

ベトナム航空を利用する前に、多くの方が不安に思うポイントをまとめました。

私が読者さんや友人からよく受ける質問をまとめたよ!

ベトナム航空は本当に安全?

ベトナム航空はAirlineRatingsの安全性評価で★7/7の最高評価を獲得していて、過去数十年にわたって事故も起こしていない航空会社!
客観的なデータに基づいて安全性はとても高いといえるよ

日本〜ベトナム便は揺れやすい?

小さな揺れはあるけど、A350やB787では吸収される揺れも多いから体感としては少なく感じると思う!
私が成田~ホーチミンを利用したときの揺れの状況も細かめに次の記事にまとめているよ

遅延は多い?

私が成田~ホーチミンで利用したときは遅延しなかったけど、ホーチミン~バンコクで利用した便は2,3時間遅延したよ
天候の影響を受けやすいから、雨季の時期には注意が必要かも!

ベトナム航空を安く利用する方法はある?

セールを利用するか、格安航空券比較サイトを利用するのがおすすめだよ!私はTrip.comを使うことが最近は多いかな

まとめ|ベトナム航空は安全で安心して利用できる航空会社

ベトナム航空の安全性について、国際評価・事故歴・運航品質・整備・機材・訓練体制 を総合的に見た結論は以下の通りです。

・AirlineRatings:★7/7(最高評価)
・IOSA(国際安全監査)を継続クリア
・重大事故は約55年間ゼロ
・整備体制は国際基準で高品質
・最新鋭のA350・B787を導入
・パイロット・クルーの訓練体制も国際基準

ベトナム航空は安全性が高く、日本〜ベトナムの旅行では安心して選べる航空会社です。

さらに、安全性・快適性・料金のバランスが非常に良く、整備・運航品質も安定しています。

関連記事

▼この記事を読んだ人がよく読んでいる記事

▼いま一番読まれている人気記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次