【2023.4最新】カシオの株は買いどき?今後の見通し予想は?IR情報・株価・配当を徹底分析しました!

カシオという名は誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか。

G-SHOCKといった時計からカメラ、電卓…と幅広い商品を提供する企業ですね。

最近、投資に興味がある方にとっては、その企業の情報を収集することがより一層重要になってきています。

株価や出来高、ニュースや業績など、多様な指標を用いて銘柄を判断することが求められます。

そこで今回はカシオ計算機を取り上げ、同社の業績、事業内容や今後の見通しについて考察・徹底解説していきます!

目次

カシオとは?

改めてカシオとはいったいどんな会社なのでしょうか。

一言で表すと、

「時計や電卓などの計算機器から、デジタルカメラや電子辞書、電子楽器など幅広い製品を手がけるメーカーであり、革新的な機能を搭載した製品や高い耐久性を特徴として、ユーザーから高い支持を得ている企業。」

です。

そんなカシオについて簡単にまとめます。

カシオの歴史

カシオは1957年に日本で創業し、電卓・計算機分野で先進的な機能と技術を採用した製品を発売して業界に革命をもたらしました。

その後も時計分野やデジタル楽器分野でも世界初の製品を登場させ、常にその中心に存在し続けています。

カシオの製品は、機能性や技術力に優れているだけでなく、世界中で人気を集めるデザイン性にも定評があります。

カシオの代表的な製品

カシオが展開する事業の中でも、G-SHOCKシリーズは代表的な製品の1つといえます。

耐衝撃性に優れ、多機能かつスタイリッシュなデザインが特徴で、腕時計だけでなくデジタル電子辞書や楽器などにも搭載されています。

1983年の発売以来、カシオの技術力とブランド力を証明し続けています。

カシオのビジネス領域

カシオは、デジタル技術を活用した事業を展開しており、更なるビジネス領域の拡大を目指しています。

特に、DXソリューションや最新システムの開発を推進し、顧客体験の向上や新たな価値の創造に貢献することを注目されています。

カシオの製品やサービスは、今後ますます多様化し、環境に配慮した持続可能なビジネスの構築にも取り組んでいます。

現時点の株価

現時点の株価
1,278円(2023年4月7日時点)

2022年9月ごろから大きな変動を繰り返しながら、下降傾向にあります。

企業分析

各指標について数値の確認をしていきます。

四季報スコア

四季報スコア
5段階評価中「3」

各指標についてのスコアは下記のとおりです。すべて5段階評価です。

成長性:1
収益性:4
安全性:4
規模 :
3
割安度:3
値上がり:
2
※四季報オンラインより

四季報スコアは総合評価が「3」、そのうち収益性と安全性の評価が「4」となっています。

一方で、成長性については「1」と低い評価となっている点が気になります。

近年では、新たな事業の展開やデジタル技術の活用に注力していますが、これらの事業が実を結ぶのはもう少し先になるのかもしれません。

売上高の推移

決算期2019.32020.32021.32022.3
売上高298,161280,750227,440252,322
カシオHPを基に作成(単位:百万円)

2021.3まで減少傾向でしたが、その後2022.3にかけて一転増加しています。

なお、今期については3Qまでの時点で、前年比104%を達成していますので、4Qの売上高には注視する必要があります。

売上高上昇率
2020.3→2021.3:19%減
2021.3→2022.3:10.9%増

営業利益の推移

決算期2019.32020.32021.32022.3
営業利益30,26229,06415,37222,011
カシオHPを基に作成(単位:百万円)

営業利益は売上高とおおむね比例した関係となっており、2021.3まで減少し、その後一転して2022.3に増加しています。

しかしながら売上高と異なり、今期は3Qまでの時点で前期の3Qまでの営業利益と比較すると前年比82%にしか達しておらず、このまま推移すると減益となることが予想されます。

加えて、売上高・営業利益は3Q決算発表において下方修正されており、今後の見通しが懸念されます。

下方修正となる理由としては、次の2点が指摘されています。

今期減益となる理由
・中国におけるコロナ影響の継続
・インフレによる時計市場の需要低下

上昇率は次の通りです。

営業利益上昇率
2020.3→2021.3:47.1%減
2021.3→2022.3:43.1%増

営業利益率

営業利益率
8.7%(2022.3実績)

※カシオHPより

日本の平均的な営業利益率が5%程度なので、その数値を上回っています

予想PER

予想PER
23.5倍

※日経新聞より

参考までに15倍が平均と言われています。

EPS(1株あたり当期純利益)

決算期2019.32020.32021.32022.3
EPS89.8672.2349.5265.53
日経新聞をもとに作成

EPSについても、2021.3まで減少しその後増加しています。

今期も引き続き増加し増加基調をたどっていくのか、もしくは減少して減少傾向が続くのか注視する必要があります。

EPSは投資の神様ウォーレン・バフェットも重要視する指標の1つです。

彼はEPSが上昇傾向にある銘柄に投資するようです。

自己資本比率

自己資本比率
64.9%

※日経新聞より

60%以上あるのが望ましいと言われているので、こちらは問題さそうです。

ROE(自己資本当期純利益率)

ROE
7.38%

8.0以上は欲しいので、ROEは若干低い数値となっています。

過去の数値を見てみると、おおむね9%前後で推移してきていますが、コロナウイルスの影響を受けた2021.3決算においては5.8%に低下しています。

今期の数値も見逃さずにチェックする必要があります。

1株当たり配当金

決算期2019.32020.32021.32022.3
1株配(円)45454545
日経新聞を基に作成

1株当たり配当金はここ数年は45円で推移しています。

目標株価

目標株価はいろいろな機関で算出されていますのでいくつかピックアップします。

目標株価
1,575円【+23.2%】(株予報Pro)
1,511円【+18.2%】(みんかぶ)
1,300円【+1.7%】(日系大手証券)
1,600円【+25.2%】(日系中堅証券)

※上昇率は1,278円基準(2023年4月7日時点)

目標株価はいずれの算出もプラスであり、うち半数は20%を超えています。

一方で、日系大手証券は目標株価の引き下げを行っており(引き下げた結果が1,300円)、今後の株価の動きに注視していく必要があります。

企業の印象

その企業の株を購入するということは、その企業を応援するということになります。

ここまでは、数値をもとに分析をしてきましたが最後は応援したい企業かどうかをHPから確認していきます。

チェックするポイントは次の点です。

企業のチェックポイント判定
HPの見やすさ
社長(代表)が顔を出しているか
決算説明会の様子
決算説明会資料の見やすさ

結果、カシオのの印象は次の通りです。

カシオのHPはシンプルで使いやすく、各製品の情報やニュース、IR情報などが簡単に見つけられます。

社長挨拶が掲載されており、企業の方針や理念が明確に伝わってきます。

一方で、決算説明会の様子やIR説明会など動画としては提供されておらず、PDF資料を見る必要があります。

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カシオへの投資判断

今回は銘柄分析としてカシオを取り上げました。

まずはカシオの企業情報について紹介し、 次に、株価や業績に関するデータが掲載して投資に係る判断材料を示してきました。

カシオは非常に優秀な銘柄であると考えていますが、今後の株価の推移を見ながら投資のタイミングを見極める必要がありそうです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

※投資に係る最終判断はご自身でお願いいたします。

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