今回はコアコンセプト・テクノロジー(4371)について紹介し、株式の購入タイミングについて分析します。
コアコンセプト(4371)を取り上げる理由
コアコンセプト・テクノロジーは約2年前に東証マザーズ市場に新規上場したベンチャー企業です。
売上や営業利益等の各財務諸表が軒並み右肩上がりであり、今後のさらなる成長に期待ができます。
そのため、今回はコアコンセプト・テクノロジーについて取り上げます。
コアコンセプト・テクノロジーとは
コアコンセプト・テクノロジーとはいったいどんな会社なのでしょうか。
一言で表すと下記のとおりです。
企業のDX実現を独自手法で一気通貫で支援することに加えて、IT人材の橋渡しをする企業
日本の多くの産業では多重請負が一般的になっていますが、IT産業もそのうちの1つです。
その結果としてスペックが高い人でも低賃金での労働となってしまったりと仕組み上の問題が指摘されています。
コアコンセプト・テクノロジーはIT人材の橋渡しとDXの一気通貫した独自支援メソッドを活用することで、この多重請負に対する問題解決の一助としての存在感を表しています。
特に、製造業や建設業に強く、AGCやTORAY、竹中工務店やLIXILと大企業の支援実績を持っています。
前回の決算発表では、今後、DX実現が求められる倉庫業や運送業についても乗り出していく意欲も見られ、DX支援事業のさらなる拡大が期待できます。
現時点の株価
昨年末までは下落傾向が続いていましたが、2023年年初からは多少のブレはあるものの上昇傾向が続いています。
ほかの銘柄がシリコンバレーバンクの破綻を受けて大きく株価を下げている中、コアコンセプト・テクノロジーはそこまで影響を受けているようには見えず、この銘柄の強さを伺うことができます。
企業分析
各指標について数値の確認をしていきます。
四季報スコア
各指標についてのスコアは下記のとおりです。すべて5段階評価です。
成長性:5
収益性:3
安全性:3
規模 :1
割安度:2
値上がり:5
※四季報オンラインより
成長性と値上がりについては「5」と評価されており、今後の成長と合わせて株価も上昇していくことが期待できそうです。
売上高の推移
決算期 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度(3Qまで) |
---|---|---|---|---|
売上高 | 4,766 | 5,534 | 7,801 | 8,773 |
2019年から上昇中であり、今期も3Q時点で前期の売上高を超えています。
上昇率は次の通りです。
2020年からの1年間で大きく上昇しており、今期についても大幅に上昇することが期待されます。
営業利益の推移
決算期 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度(3Qまで) |
---|---|---|---|---|
営業利益 | 165 | 180 | 546 | 943 |
営業利益については2020年から2021年にかけて大きく増益しており、今期についても3Qの時点で前期の営業利益を超えているほど勢いがあります。
上昇率は次の通りです。
2020年から2021年にかけては営業利益は3倍以上に急上昇しており、稼ぐ力が増してきていることが予想されます。
予想PER
15倍が平均と言われているので、かなり割高と言えそうです。
※四季報オンラインより
EPS(1株あたり当期純利益)
決算期 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度(3Qまで) |
---|---|---|---|---|
EPS | 34.32 | 35.53 | 112.17 | 44.69 |
EPSは2021年まで2019年から一貫して上昇しており、特に2020年から2021年にかけては3倍以上の伸びとなっています。
一方で、今期については2Qの時点で60後半だったため、前期の半分を超えていましたが、3Qにおいては2Qまでの数値よりも下がってしまいました。
前期の大幅な上昇があるものの、4Qの決算発表においてどういった数値が出てくるのか、よく確認する必要がありそうです。
仮に2020年の35.53を下回ってしまうと、投資先としてふさわしいか考える必要がでてきそうです。
営業利益率
日本の平均的な営業利益率が5%程度なので、十分に上回っています。
※コアコンセプト・テクノロジー決算資料より
自己資本比率
60%以上あるのが望ましいですが、50%を超えていれば問題はないと考えています。
また、2018年から自己資本比率は一貫して上昇していることも、安心材料の1つです。
※コアコンセプト・テクノロジーHPより
ROE(自己資本当期純利益率)
8.0以上は欲しいので、こちらも十分に条件を満たしています。
※コアコンセプト・テクノロジーHPより
目標株価
目標株価はいろいろな機関で算出されていますのでいくつかピックアップします。
10月上旬に岩井コスモ証券も目標株価を引き上げており、目標株価はプラスであると見るのが妥当だと考えています。
企業の印象
その企業の株を購入するということは、その企業を応援するということになります。
ここまでは、数値をもとに分析をしてきましたが最後は応援したい企業かどうかをHPから確認していきます。
チェックするポイントは次の点です。
・HPの見やすさ
・社長(代表)が顔を出しているか
・決算説明会の様子
・決算説明会資料の見やすさ
結果、コアコンセプト・テクノロジーの印象は次の通りです。
企業のチェックポイント | 判定 |
---|---|
HPの見やすさ | 〇 |
社長(代表)が顔を出しているか | 〇 |
決算説明会の様子 | 〇 |
決算説明会資料の見やすさ | 〇 |
決算説明会の様子を見て、立ち上げ時から携わっている会長・社長だからこそ、自社の強みや今後の方向性についてもしっかりと把握しており、オーナー企業の強みが十分に発揮されていると感じました。
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まとめ
今回は銘柄分析としてコアコンセプト・テクノロジーを取り上げました。
企業のDX推進が叫ばれている昨今、独自メソッドを用いて企業を支援するベンチャー企業でありやはり勢いがあります。
最後までご覧いただきありがとうございました!