韓国・ソウル行きの航空券を探していると、ANAやJALだけでなく、ZIPAIRやチェジュ航空などのLCCも選択肢に入ります。
とはいえ「どの航空会社が一番安全なのか?」は分かりづらいですよね。
この記事では、AirlineRatings.comの2025年最新版データをもとに、ソウル行き主要航空会社の安全性を比較します。
各社の評価、事故履歴、整備体制、そしてLCCでも安心できる理由まで解説します。

きつねです!これまでに海外20か国、50以上の航空会社を利用、航空業界に5年以上勤務してきた経験をもとに記事を執筆しています!




韓国便を運航する主な航空会社一覧(2025年)
まずは、日本とソウルを結ぶ各航空会社を紹介します。
フルサービスキャリア(大手)
日本-ソウル間に就航するフルサービスキャリアは4社あります。
LCC
日本-ソウル間に就航するフルサービスキャリアは10社あります。
韓国の航空会社の安全性ランキング一覧
ランキングの基準について
AirlineRatings.comでは、以下のような国際的な基準に基づき、各航空会社を最大7点で評価しています。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| ICAO監査 | 国際民間航空機関による安全基準の遵守状況 |
| 政府安全監査 | 国ごとの航空当局による監査結果 |
| 事故履歴 | 過去10年の事故・重大インシデント件数 |
| 機材年齢 | 平均機材年齢・更新頻度 |
| 整備体制 | 自社/外部整備会社の品質・体制 |
| パイロット訓練 | 操縦士教育・訓練体制 |
| コロナ対応 | 感染症対策の持続的実施 |
このため、「国や会社によって基準が違う」という心配がなく、世界共通の指標で比較 できます。
なお、安全面にて同一のスコアの場合には、同じくAirlineRatings.comの他の指標である顧客満足度のスコアをもとにランキング付けしています。
安全性ランキング一覧
韓国の航空会社の安全性ランキングを一覧で整理します。
参考のために、日本の航空会社も入れています。
| 順位 | 航空会社 | 安全性評価 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 🥇 第1位 | ANA | ★★★★★★★(7/7) | 国際的に最高評価・整備体制が強み |
| 🥈 第2位 | ZIPAIR | ★★★★★★★(7/7) | JALグループの国際LCC |
| 🥉 第3位 | 大韓航空 | ★★★★★★★(7/7) | 安全性向上、中・国際評価上昇傾向 |
| 第4位 | JAL | ★★★★★★★(7/7) | 安全性・運航実績とも世界トップ水準 |
| 第5位 | エアプサン | ★★★★★★★(7/7) | プサンを拠点にアシアナ航空系列として運航するLCC |
| 第6位 | ジンエアー | ★★★★★★★(7/7) | LCCとしては堅実・親会社(大韓航空)の安全基準あり |
| 第7位 | イースター航空 | ★★★★★★★(7/7) | 経営再建後の再開路線・今後の信頼回復に期待 |
| 第8位 | アシアナ航空 | ★★★★★★☆(6/7) | 機材更新中・安定運航に定評 |
| 第9位 | ピーチ | ★★★★★☆☆(5/7) | 日本発LCCでピンクの機体が有名 |
| 第10位 | ティーウェイ航空 | ★★★★☆☆☆(4/7) | 定時性良好・機材新しめ |
| 第11位 | チェジュ航空 | ★★★★☆☆☆(4/7) | 2024年末に着陸失敗事故・整備実績の改善途上段階 |



6つの航空会社の安全性評価は満点なんだね。
そして、LCCでも安全性評価が満点の航空会社は結構多いんだね。
韓国の航空会社の安全性ランキング詳細レビュー
第1位:ANA【★★★★★★★】




日本を代表するフルサービスキャリアであるANAは、AirlineRatings.comの安全性スコアで満点(7/7)を獲得。
事故記録はゼロで、整備・運航・乗員訓練体制が世界でもトップクラスです。
特にボーイング787シリーズを中心に使用し、機材の平均年齢が比較的若いことも安全性向上に寄与しています。
そして安全性はもちろんのこと、顧客満足度も6.5/7点満点と非常に高いです。



安全性はもちろん、顧客満足度も6.5/7点満点ととても高いから1位にしたよ。
第2位:ZIPAIR【★★★★★★★】


ZIPAIR(ジップエア)はJALグループが運営する中長距離LCC。
LCCでありながらAirlineRatingsで7/7の満点評価を獲得した、世界でも珍しい存在です。
2020年の運航開始以来、重大事故ゼロ。
JALと共通の整備基準・乗員訓練システムを採用しており、低価格でも安全性を犠牲にしていない点が特徴。



LCCのランキングで1位となったZIPAIR。詳しくはこれらの記事で解説しているよ。




第3位:大韓航空【★★★★★★★】


韓国最大のフルサービスキャリア、大韓航空は、過去の事故歴を経て安全体制を抜本的に見直し、現在は7/7点まで回復。
パイロット教育や整備体制でIATAのIOSA認証を取得しています。
A321neoやB787-9など最新機材の導入が進み、便数・運航ネットワークの広さも大きな強みです。
顧客満足度は6.4/7と高いですが、ANAには及びませんでした。



大韓航空は韓国の航空会社で不安を感じる人も多いかもね。大韓航空について、徹底的に検証した記事もあるから見てみてね。


第4位:JAL【★★★★★★★】




JALもAirlineRatingsで7/7の満点評価を維持。
長年の運航実績に加え、乗務員教育や整備工程において国際基準を満たす体制を構築しています。
2024年にはIATA(国際航空運送協会)のSeMS認証(セキュリティ管理基準)を取得し、
航空保安面でも世界的に評価が高い企業です。
機材更新も着実に進んでおり、B787やA350を中心に導入。
騒音・振動の少ない機体で快適なフライトを提供しています。
顧客満足度は6.3/7と高い数値ですが、大韓航空とANAには及びませんでした。
第5位:エアプサン【★★★★★★★】
エアプサンはアシアナ航空グループのLCCで、AirlineRatingsでも7/7の高評価を獲得。
釜山を拠点に運航し、整備・安全教育を親会社(アシアナ航空)と共有しており、
LCCでありながらフルサービスに近い安全基準を維持しています。
日本路線(福岡・大阪・成田など)も多く、信頼性の高い選択肢です。
顧客満足度スコアは5/7です。
第6位:ジンエアー【★★★★★★★】


ジンエアーは大韓航空系列のLCCで、整備・運航基準を親会社と共有。
ボーイング737型機を中心に運用し、運航安定性が高いのが特徴。
機内サービスは簡素ながら、時間に正確で信頼性のあるLCCとして定評があります。
顧客満足度スコアは3/7でした。



私もジンエアーを利用した経験があるけど、少し揺れたのが不安だったな。揺れやすい機材/揺れにくい機材についてもまとめた記事もあるよ。


第7位:イースター航空【★★★★★★★】
イースター航空は経営再建を経て2023年に再就航。
AirlineRatingsでは7/7点と、再建後の評価が安定しつつあります。
新しい運航体制では安全教育の再徹底が進み、新機材の導入や整備体制の見直しが進行中。
顧客満足度スコアは3/7でした。
第8位:アシアナ航空【★★★★★★☆】
アシアナ航空は韓国を代表するフルサービスキャリアで、AirlineRatingsで6/7点を獲得。
2010年代初頭の事故を機に、安全管理体制を全面的に刷新。
現在はA350・A321neoなどの最新機材を積極導入し、整備・訓練体制の強化を進めています。



アシアナ航空はフルサービスキャリアの中で唯一満点ではない6点の航空会社。アシアナ航空の安全性について、詳しく解説している記事もあるから見てみてね。


第9位:ピーチ【★★★★★☆☆】


ピーチは日本の代表的なLCC。
AirlineRatingsで5/7点を獲得し、運航安全性に関する評価は高水準です。
整備はANAグループの基準を採用しており、事故・重大トラブルともに報告されていません。
ただし、コスト削減のため機内サービスは簡素化されており、「安全+必要最低限の快適さ」を求める層に最適です。



ピーチは7点満点中5点と中程度な印象だね。日本の代表的なLCCであるジェットスターと安全性を比較した記事もあるよ。ジェットスターの安全性評価は・・・?


第10位:ティーウェイ航空【★★★★☆☆☆】
T’way航空は韓国LCCの中で定時運航率が最も高いキャリア。
AirlineRatingsで5/7点を獲得しています。
A330-300などの新機材導入を進め、
安全性の改善と中距離線への拡大を両立。
トラブル時の対応にも定評があり、口コミ評価も安定しています。
なお、顧客満足度スコアは4/7です。
第11位:チェジュ航空【★★★★☆☆☆】
チェジュ航空は韓国最大級のLCC。
韓国のLCCの中で最大手の航空会社ですが、全般的に機材が古めです。
そして、2024年末に韓国務安で着陸失敗事故で多くの犠牲者を出してしまいました。
近年、安全性向上のための機材更新と社員教育プログラムを強化。
事故防止対策も進んでおり、今後の改善に期待が寄せられています。
なお、顧客満足度スコアは1/7と最低ランクです。



チェジュ航空はやはり2024年末の着陸失敗事故の印象が大きいよね。ただ、本数も多くて安いのも事実。信頼して利用できるレベルなのかこの記事で徹底解説しているよ。


LCCの安全性は本当に低い?【独自分析】


よく「LCCは安全面が不安」と言われますが、
運航基準そのものはFSC(フルサービスキャリア)とほぼ同じ です。
違いは「運航コストをどう抑えるか」の部分。
つまり、機内サービスや座席間隔を削ることで低価格を実現している のが実態なんです。
まとめ:安全性+コスパで選ぶなら?
最後にランキングを踏まえて目的別のおすすめ航空会社を紹介します。
| 目的 | おすすめ航空会社 | 理由 |
|---|---|---|
| 安全面を最優先したい | ANA・JAL | 世界最高水準の安全管理体制 |
| コスパ+信頼の両立 | ZIPAIR | LCCでもJAL系列の安心感 |
| セール重視で安く行きたい | エアプサン・ジンエアー | 安全評価7/7、価格面で優秀 |
安全はもちろん大事ですが、現実を考えると安く行きたいというのが実際のところではないでしょうか。
韓国ソウルに安く行くためには、セールを活用することがおすすめです。
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